整合性といっていいのかどうかは分かりませんが…
日本において占いといえば西洋占星術、つまり、星占いがもっとも一般の人
達にも知られている占いではないでしょうか。そしてタロットカードと星占いは
とても相性が良いとされています。タロットカードには、占い=胡散くさいと感
じていても、星占いなら毎日どこかの番組のミニコーナーでよく見かけるし、
雑誌でも特集がよく組まれています。女性誌で人気の占星術師が、男性誌
でものちにコラムを書くことはそれほど意外な動きではありません。なので
それほど抵抗感を感じることはないでしょう。
そんな占星術とタロットカードは密に連携をとりあっています。実際、カードに
占星術の星座を意味とし、占う技術も存在しています。しかし私は別の視点
からタロットカードと占星術との接点を注目しています。それはお互い、象徴
つまりあるカタチから意味を汲み取り、占うという点です。象徴とは一体何を
意味するものか?それは人々がある対象物を見た時、何を連想したかという
問いに差し替えてみて下さい。例えば「鍵」には様々な意味を人々は思い
浮かぶようです。秘密、財産、金庫、男性の象徴等数多く思い浮かべるよう
です。そしてそれがそのまま鍵という象徴の意味になっているのです。この
意味は誰かが決めたわけではありません。周りの人達がそのように連想
するので、誰かがそういう意味だと記述をしたからにすぎません。
そんな象徴を使って占い、人々の関心を集めるタロットカードと星占い、
この二つにはそのような意味合いも込められているのです。